12月初旬。本格的な冬の到来を感じるこの季節。
白い息を吐きながら,コートのポッケにiPod入れて。
マフラーの中を通してイヤホンつけて。
毎年どうしても聞いてしまう曲があるんです。
それがこの曲。
愛のかたまりーKinki Kids
2001年の”Hey!みんな元気かい?”のカップリングとしてリリースされた "愛のかたまり”。
普段ジャニーズなんて滅多に聞かないという女の子でも,
KinKi Kidsのこの曲だけ好き,と言ったりする。
サビのメロディを口ずさんだりする。
このシーズンのカラオケでは履歴にズラッと
"愛のかたまり"
”愛のかたまり(Acoustic Version)”
…
が並んでいたりする。
私はKinkiの大ファンというわけじゃないけど,この時期友達とカラオケに行くと必ず入れます。で,大体みんな歌える。
ジャニーズJr.のBS番組でも幾度と無くその時々の”歌の上手い人気Jr.”にカバーされてきた。
赤西仁,錦戸亮,山田涼介,藤ヶ谷太輔,中島健人…
6年前に行われたKinki Kidsの”ファンが選ぶ人気曲"では,全129曲の中で1位に選ばれた"愛のかたまり"。
(え,永遠のBLOODSとか薄荷キャンディーとかフラワーとかボクの背中には〜とかビロードの闇とか,Kinkiに良い歌は無限にあるのに!っていうのがポイント)
この時期Twitterで "愛のかたまり" 検索をかけると
こんな感じ。
(この前希志あいのちゃんも歌詞ツイートしてたなぁ〜)
一般的な知名度は決して高くないにも関わらず,なぜ "愛のかたまり" は10代〜30代,40代の女性に幅広く聞かれ,愛されているのでしょう。
”愛のかたまり”裏の大人気の理由をまとめてみました。
女性目線・女性口調の歌詞
まず,なんと言っても
”ついて行きたくなっちゃうの” ”あなたで良かったと歌うの”
と終始女の子からの目線で描かれるストーリー。
大好きだけど相手の気持ちに自信が持てず,”最後の人に出会えたよね”と念を押してしまう箇所なんて秀逸です。
これを男性アーティストに歌われると”分かってるなぁ〜”とグッときてしまうんです。
信じられないくらい完璧に女の子の気持ちを歌い上げるこの曲,全体の歌詞は
こちら。
作詞 堂本剛 作曲 堂本光一
これはジワジワ来る嬉しい発見。
女の子の不安な気持ちを繊細なメロディと言葉で表現してくれる。
歌い手さんよぉ,そういうことなのよー!ってなっちゃうんです。
歌手の人が自分たちで作ってる曲の方が,歌っている時に気持ちがこもっているのが伝わってきて,好きになっちゃいますよね。
描かれる男性像の多様性
基本的には,大好きな男の人を追いかける女の子の不安を描く”愛のかたまり”。
しかしこの曲で描かれているのは必ずしも男性の ”俺について来い” という面だけではない。
いつも気にかけてくれるマメなところ。子供みたいに甘えるところ。急に男らしくなるところ。自分だけ変わっていってしまうところ。
こうして様々な面を描くことで幅広いタイプの男性をカバーしているので,聞く女性がどのような男性に恋をしていてもこの曲には ハッとしてしまう瞬間があるのです。
(だから女の子によってココ良いよね〜!っていう歌詞が違ったりする)
アナライズのしがいがあるつくり
例えば最初のサビでは ”思い切り抱き寄せられるとこころ” だった歌詞が,最後の繰り返しのサビでは "思い切り抱きしめられるとこころ"になっている。
これって2人の物理的な距離が,近づいているよね,とか。
例えば "まるでか弱い女の子みたいで何だか嬉しいの" ってことは,この女の子,本当は自分が ”か弱い”…彼に守ってもらうような女の子じゃないってことに,気づいているんです。
だからこそ彼の愛に不安を感じているんですね,とか。
また,曲名 ”愛のかたまり” を略すと ”あいかた(相方)” という普段2人がお互いを呼び合っている愛称になるというのはKinki Kidsファンのあいだ有名な話です。
こうして聞き手に分析の余地を与えることで,この曲は聞き手の気持ちを掴んで離さない。
クリスマスと絡めた理想の恋愛観の提示
12月。街が一気に冬めきだし,クリスマスのイルミネーションが輝く。
人肌恋しいこの季節,女の子は否が応でも自分の恋愛に向き合わざるを得なくなります。
12月の時点で相手がいる女の子は,彼氏とこれからもずっと一緒にいたいな,でもその後もちゃんと付き合っていけるかなだとか。相手がいない女の子は,恋人ができたら嬉しいけど,クリスマスのために付き合うのは嫌だなとか。
そんなぐらぐらする12月の女の子の心に "クリスマスなんていらないくらい 日々が愛のかたまり" という歌詞はずーんと響きます。
クリスマスなんてどうでもいい,そんなイベントがなくても誰かを好きでいられるのが理想じゃないかと。
(↑これ書いててさすがにちょっと恥ずかしくなった)
音域が高すぎず低すぎない
これはジャニーズの楽曲一般に言えることかもしれませんが,男性のアーティストが少し高い声で歌っているくらいの曲が,女性にとっては一番歌いやすい。
鼻歌を歌うにしろ,カラオケで歌うにしろ,無理なく全部歌えるというのは魅力的です。
また,サビ前〜サビの部分で2人が同じくらいの声量で別のパートを歌っているので,
ハモリが聞き取りやすい→覚えやすいというのも魅力の1つではないでしょうか。(実際に女子みんなでカラオケ行くと必ずハモれる人がいる)
Kinki Kidsという絶妙な立ち位置
この曲がもし別のジャニーズのアーティストの曲だったら,ここまでヒットしていなかったかもしれない。
Kinki Kidsはジャニーズの中でも音楽性に優れているという定評があり,またアイドル色が他のジャニーズのアーティストに比べてそこまで強くないため,
Kinkiの曲が好きだと言うことに女の子は抵抗を感じにくいように思います。
と,中学生の頃から感じてきたことをまとめてみました。すっきり。
(じこまん)
いや〜それにしても,ザ少年倶楽部で赤西&錦戸が愛のかたまりを歌ったのはもう7年も前のことなんですね。
あの時に初めて愛かたを聞いてから,もう8回めの冬…
時が経つのははやいことよ。
”あまりに愛が大きすぎると 失うことを思ってしまうの
自分がもどかしい 今だけをみて 生きていればいいのにね
ねえ、雪がおちてきたよ。”
今年の冬もまだまだ冷え込みそうです。